「配達で稼いだお金、そのまま全部使っていいの?」
「確定申告って難しそう……。少額なら必要ないって本当?」
フードデリバリーで報酬を得ることは、アルバイトと違い「給与」ではありません。
あなたは今日から「個人事業主(事業者)」であり、稼いだ金額に応じて自分で税金を計算し、申告・納税する義務があります。
「知らなかった」では済まされない税金の世界。
この記事では、確定申告が必要になるライン(金額)や、配達パートナーが経費にできるもの、そして面倒な計算を自動化する「クラウド会計ソフト」について分かりやすく解説します。
1. あなたは必要?確定申告が必要になる「ボーダーライン」
まずは、自分が確定申告をしなければならないのか確認しましょう。
専業か副業かによって、基準となる金額(所得)が異なります。
① 副業で配達している場合(会社員など)
本業の給与以外に、配達などの副業での「所得」が年間20万円を超えたら確定申告が必要です。
※所得 = 収入(売上) - 経費
② 本業で配達している場合
配達などの事業での「所得」が年間48万円を超えたら確定申告が必要です。
※基礎控除額(48万円)を超えるため
③ 既に別の個人事業主(自営業)の方
すでに別の仕事で個人事業主として活動しており、空き時間に配達を行うケースです。
この場合、本業の所得と配達の所得を合わせた合計が年間48万円を超えたら確定申告が必要です。
複数の事業所得を一本化して申告し、それぞれの必要経費を計上しましょう。
⚠ 「20万円以下なら何もしなくていい」は間違い!
上記のライン以下なら「税務署への確定申告(所得税)」は不要ですが、お住まいの市区町村への「住民税の申告」は1円でも稼いだら必須です。
これを忘れると「無申告」扱いになり、課税証明書が出ないなどのトラブルになります。
2. 申告しないとどうなる?「無申告」のリスク
「現金手渡しじゃないし、個人のお金の動きなんて税務署には分からないでしょ?」
そう思っているなら非常に危険です。
- 運営会社はデータを管理している:Uber Eats などのプラットフォーム側は、誰にいくら支払ったかという支払調書等のデータを管理しています。
- 数年後にまとめて来る:税務調査は忘れた頃にやってきます。本来払うべき税金に加え、高額な「無申告加算税」や「延滞税」を請求されるリスクがあります。
稼いだ分をしっかり申告し、堂々と活動するのがプロの配達パートナーです。
3. 節税の鍵!配達パートナーが「経費」にできるもの
税金は「売上」ではなく、そこから「経費」を引いた「所得」にかかります。
つまり、正しく経費を計上することこそが、手元に残るお金を増やす最大の節税対策です。
配達パートナーの経費として認められやすいものの例です。
| 車両費 | 自転車・バイクの購入代金、修理費、ガソリン代 (※プライベートでも使う場合は、稼働割合で「家事按分」が必要) |
| 装備品 | デリバリーバッグ、スマホホルダー、ヘルメット、モバイルバッテリー、レインウェア、防寒着など |
| 通信費 | スマホの通信料(稼働で使用した割合分) |
| その他 | 駐輪場代、稼働中の水分補給(認められない場合もあり)、会計ソフトの利用料 |
※経費の判断について
上記は一般的な例です。個人の状況や使用頻度、管轄の税務署の判断により、経費として認められる範囲が異なる場合があります。
自己判断が難しい場合は、税理士や最寄りの税務署に確認することをおすすめします。
💡 経費になるなら「良い装備」を揃えよう
快適な装備にお金をかけることは、節税になるだけでなく、稼働効率を上げて売上アップにも繋がります。
プロが選ぶ「間違いない装備リスト」はこちらを参考にしてください。

4. 簿記知識ゼロでもOK!おすすめ「クラウド会計ソフト」3選
「借方?貸方? 勘定科目って何?」
そんな初心者でも、家計簿感覚で入力するだけで確定申告書が完成するツールがあります。
それが「クラウド会計ソフト」です。
📱 銀行口座・カードと連携して自動化!
Uber Eats の振込口座や、経費を使ったクレジットカードを連携させれば、日付や金額を自動で取り込んでくれます。
あなたは「これは売上」「これは消耗品費」とタグ付けするだけ。これを使わない手はありません。
① freee(フリー):スマホで完結させたい人向け
簿記の知識が全くない初心者向けに作られており、「〇〇に使った」等の質問に答えていくだけで帳簿が作れます。
スマホアプリの使い勝手が非常に良く、PCを持っていなくても確定申告まで完結できるのが強みです。
② やよいの青色申告 オンライン:とにかく安く済ませたい人向け
会計ソフトの老舗です。最大のメリットは「初年度無料」のキャンペーンを頻繁に行っていること。
とりあえず最初の1年はコストをかけずに試してみたい、という方におすすめです。操作画面は少しPC寄りです。
③ マネーフォワード クラウド:家計簿アプリを使っている人向け
家計簿アプリ「マネーフォワード ME」を使っているなら、連携がスムーズなこちらがおすすめ。
口座連携の対応数が非常に多く、複数の銀行やカードを使い分けている方に適しています。
まとめ:2月になって焦らないために今から準備を!
確定申告の時期(毎年2月16日〜3月15日)になってから1年分の領収書を整理するのは大変です。
今のうちから会計ソフトを導入し、銀行口座を連携させておけば、あとは全自動でデータが溜まっていきます。
「自分の身を守るための装備」の一つとして、早めに準備を始めましょう!
▼税金の心配がなくなったら、あとは稼ぐだけです!
効率よく利益を最大化するための「プロの思考法」はこちら。
※【重要】税務・申告に関する最終確認について
本記事は執筆時点の法令や一般的な情報に基づき、初心者向けに分かりやすく解説したものです。
税法は毎年のように改正される可能性があり、個人の状況(他の副業の有無や家族構成など)によって適用されるルールが異なる場合があります。確定申告を行う際は、必ず国税庁の公式サイトで最新情報を確認するか、税務署や税理士等の専門家にご相談の上、ご自身の責任において行ってください。

